筑後川の洪水
私がまだ母のお腹の中にいた1953年(昭和28年)に、私の生まれ故郷である福岡県の筑後川が増水、
氾濫堤防決壊し、久留米市は洪水に見舞われたそうです。
日本三大暴れ川、坂東太郎は利根川、筑後次郎は筑後川、四国三郎は吉野川と言うそうです。
その時、父は外にいて避難の途中、流水のせいで塀が倒れ掛かってきて下半身が挟まれ、身動きができなくなったそうです。
水嵩がみるみる上がってきて、身動きできない父はもう溺れてしまい、最早ここまでと覚悟を決めたとき、
水の浮力で塀が持ち上がり、父は危機から脱出できたそうです。
その時、父が死んでいたら私は父無し子になって、人生が変わっていましたし、
あるいは屋根の上に避難した母が、家ごと流されて死んでいたら私はこの世に存在していません。
その後、筑後川は河川工事のお陰があってか、ただ運がいいだけか洪水は起きていません。
福島 康晴
2015-09-14 月 | Category : 所長のブログ