ハイパーインフレ説
円が対ドルレートで149円台まで下がりました。
レートの推移を見ると、10年前の2012年は79円台まで上がっていました。
そこからだと、円は70円下がりました。
149円は32年振りだそうです。
その頃は製造業はほとんど国内生産で、円安を喜んでいたのでしょう。
オオカミ少年の話のように、20数年前からでしょうか。
ハイパーインフレ説の書籍は必ず本屋にありました。
GDPに対する日本の債務残高比率が、2022年で263%は先進国で突出しています。
2番目がイタリアで約160%です。
日本の対外純資産は364兆円ですが、推移を見ると急速に減少しています。
2021年3月、日本政府債務残高1275兆円、国民個人金融資産1948兆円、企業国内預金1275兆円
今後の政府債務の増加、個人と企業の金融資産の減少次第で、いつ何が起きるのか?
十数年前、元日銀職員の講習会に参加し、オオカミ少年のハイパーインフレ説について質問しました。
「あり得ます」と返答され、そして「いつ頃ですか?」の質問に、
その講師が答えられた年度はとっくに過ぎています。
福島 康晴
2022-10-17 月 | Category : 所長のブログ