接種の優先権
先週の日経新聞に、今の日本における国力の現状を、1990年代に予測していた経済学者の記事がありました。
予測の根拠は、日本教育のあり方でした。
ドラッカーの「すでに始まった未来」は人口構成を根拠とした予測でした。
時代時代の教育の在り方でも、将来のその国の国力が推し量れてしまう、ということです。
日本の戦後の学校教育は知識偏重で、価値判断を行う能力、
論理的思考で意思決定する能力を高めるための教育がおろそかにされている。
こうした教育を受けた世代が政官財の指導者になる時代(つまり今です)には、
「国際的発言力のない没落した国に落ちぶれている」と予言された、という内容です。
残念ながら、私もその中の一人です。
思い返してみれば、当時の教育は教科書に書かれていることを
暗記していく学習がほとんどだったと思います。
そう言われると、今の若者たちに申し訳なく思います。
高齢者の私には先週26日に3回目のワクチン接種券が届きました。
早速ネットで予約サイトを開いたのですが、予約状況はがら空きでした。
翌日の予約が取れたのです、27日に接種会場に行ってもやはりがらがらでした。
言われているように、ファイザー製を希望して、モデルナ製を避けているとしか思えません。
この現象は高齢者が、なぜ高齢者に接種の優先権を与えられているか、真剣に考えていないからです。
これも戦後教育の影響でしょうか?
早く3回目接種を受けたがっている65歳以下の世代に申し訳なく思います。
高齢者を代表してお詫び申し上げます。
福島 康晴
2022-01-31 月 | Category : 所長のブログ