21世紀の資本論
「21世紀の資本論」なる本が世界的に売れているそうです。
著者は「トマ・ピケティ」というフランスの経済学者です。
15年間、20か国以上の国の3世紀に渡る、主に所得と資産についてデータを収集し、分析した結果の本だそうです。
私は週刊経済誌でかじり読みしただけですが、核心は「資本収益率は常に経済成長率を上回る」というところだそうです。
資本収益率とはつまり財テクです。
お金がお金を生み出す、その増え方は経済成長率を上回る。
お金持ちはさらにお金持ちになる。
第一次世界大戦後、さらに第二次世界大戦後、社会体制は世界的に変化し貧富の差が縮まりました。
日本も戦後の高度成長期を経て「1億総中間所得層」と言われていましたが、今や格差は広がりつつあります。
それは世界の先進国共通のようです。
中でもアメリカは突出しています。
上位0.1%の世帯が、全アメリカ個人所得の9%を手にしている。
日本やドイツは2.5%(パーセントで表現されてもあまりぴんときませんが)。
この本を中心にいろんな議論が出て来つつあるようです。
福島 康晴
2014-08-18 月 | Category : 所長のブログ